音楽教育の広場

Music Forceは、次世代の子どもたちを中心とした音楽気養育について皆様のご意見をいただきながら、篠崎理事長が掲げる「守破離」の精神に基づいた、本来あるべき教育を追求し、社会に対しても訴えかけていきたいと考えています。

この広場は、皆さんからのご意見をいただく場であり、篠崎理事長をはじめとしたパートナーなどの考え方や活動状況を知ることができるコミュニケーションの場だ考えています。

音楽教育に関するお話寺子屋(2025年6月23日開催)

マロ氏のお話
第1回「お話寺子屋」にて)

音楽は「再生芸術」であり、自分ならではの発想で新しいものを生み出す姿勢が大切です。CDなどの録音は完成形を固定化してしまい、そこに頼りすぎると「自分で探す旅」を省略しかねません。

今の時代は便利になりすぎ、答えが簡単に手に入ります。しかし、子どもたちが模倣だけで終わってしまうことに危機感を覚えます。

日本の教育は自由な発想を恐れがちです。これからは「答えのないこと」を学ぶ姿勢が必要です。そうでなければ、人は社会の「部品」になってしまうからです。AIにできない表現を生み出せる人間を育てなければなりません。

便利なデジタルツールも良い面はありますが、失われているものも多い。手間をかけて学ぶことの大切さを忘れてはいけません。

もし音源の模倣だけで済ませるなら、クラシック音楽を「再生芸術」として続ける意味は薄れてしまいます。

私はヨーロッパで音楽の「生きる力」を学びました。極限状況の中でも音楽が人に力を与える。それこそが音楽の「Force(力)」です。

こうした理念に共感する人が増えていけば、きっと世界は変わる。その希望のもとに、まずは「移動寺子屋」として活動を始め、多くの人が「心の大切さ」に気づける場を作りたいと思います。 Music Forceは、「音楽に何かを感じられる人間」を育てることを目指しています。

6/23 お話寺子屋の参加者のご意見
(事前質問への回答など一部抜粋)

♬音楽とは最上級のコミュニケーションツールだと思って 
 います。音楽を奏でることが出来ることで、多世代、外
 国のお友達とも、言葉を介さなくても意思の疎通が出来
 る。そんな経験を体験することで、子どもの世界も音楽
 を通じて広がると考えています。(リトミック、ファミ
 リーコンサート主催者)

♬音楽を聴いたり演奏するのは同じ空間で同じ時間の流れ
 で共感し、つながり合うものという音楽ならではの強み
 を社会や人々と共有していく。
 音楽は目に見えない形がないものだからこそ人の心にも
 つながるし、時間を飛び越えて昔の人々ともつながるこ
 とができる
 世代間(社会)の断絶等をつなげる効果もある人間や社
 会をより深く自然な形で理解するツールという見方も出
 来る(産業技術研究所の方)

♬大前提として、親御さん自身が「単なるお稽古事やコン
 クールのため」という捉え方をしないこと。
 楽器をやっていることは、夢と成長を育むための、色々
 ある中の1つのジャンルに過ぎないと捉えること。素敵
 な、楽しいコンサートに親子で行き、親子共々楽しんで
 くること。(ヴァイオリン教師)

♬部活動が民営化され、子ども達が部活動で音楽をできる
 場が減ろうとしている。子ども達が活動できる受け皿を
 作り、応援する大人(事務・講師含む)、子どもが協力
 して夢に向かって活動することで沢山の人と人との関わ
 り方も学ばせる環境を作る。大人も子どもも仲間を増や
 すことで、幅広く認識を広める。(ヴァイオリン教室主
 催)

♬音楽以外の分野の学びと音楽を関連づけていくことも必
 要になるのではないか。アメリカで始まった理数教育の
 潮流であるSTEM(Science, Technology,
 Engineering, Mathmatics)に、Artを加えたSTEAM教
 育は、今日では文部科学省もその重要性を強調している
 (科学技術振興財団の方)

♬作曲家や音楽家の歩みから歴史を学び、音楽理論から数
 学を学び、楽器の素材から化学を、発音メカニズムから
 物理を学び、表情記号から語学を学び、アンサンブルか
 ら社会学や経営学を学ぶことが出来る。音楽をその瞬間
 の音としてだけでなく、文化の集積として様々な背景の
 集合体として現在の音楽が成り立っているという仕組み
 自体を社会に向けて啓蒙していく必要があると考えま
 す。(音楽事業関係者)
 
♬音楽というのは「時間の芸術」であり、瞬間瞬間の
 「時」を音として現している。そして瞬間瞬間に消えて
 いく。そのいっときに自分を賭けていく。
 それが音楽の素晴らしさであり、いまこの一瞬にしか自 
 分は存在していないという人間の生き様を現し続けてい
 るものだ。という感覚を持てたら、音楽を発信する側
 も、それを受け止める聴衆もかけがえのない体験ができ
 ると考えています。(会社社長)

♬音楽を学ぶ意義を社会通念にできる仕掛けを考える必要
 があると思います。そのため、学校の音楽科教育と本事
 業における音楽教育が、その意義を共有して、私たちが
 いかに生きるべきか、という視点に立って、音楽を学ぶ
 ことで、どんな非認知能力が育っているかも保護者と共
 有できるとよいと考えます。(教育委員会の方)

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