Music Force
プログ

マロ氏からのメッセージや、Music Force事務局の想いやその他様々な情報をブログの形で発信します。

AI時代に生きる子どもたちに真に必要な教育とは?

今後5~10年の間に間違いなくAIが人間の能力を超える時代がやってくる。それも思ったよりも早くに。。。。
今の子どもたちが大きくなって社会で活躍する10~20年後、人間にはどんな能力が必要になっているだろうか?
と考えている親はほとんどいないだろう。

最新のAIロボットがインタビューに答えている動画がある。
どんな質問にも完璧に優等生的な答えを返しているが、「あなたの希望は何か?」と聞かれた時に「風を感じてみたい」と答えていた。
皮膚がないロボットはどんなに優秀な知能を持っていても
風を感じることはできない。

どれだけAIが人間の知能や身体能力を上回っても、恐らく「五感」で感じることは、生き物である人間としての重要な能力と認識されるであろう。

また、”想像”や”創造”はもはやAIができてしまうようになるだろあろうが、「妄想」することは人間に遺された能力なのではないだろうか?

或いは、野球やサッカーなどの運動はロボットでもできてしまうが、ヴァイオリンを弾き、オーボエやホルンを上手に吹き、様々な想いを表現することはAIロボットにはできないだろう。

このように考えると、音楽を聴いて脳の中で自分の思い出と音楽を結び付けて感動したり、楽器を弾いて合奏したりすることは、人間でしかできないことであり、音楽を学ぶことは人間を知るということにつながるのだろう。

これからの子どもに音楽を習わせることが必要なことなのか、米国のMITなど主要大学で音楽が主要な学びとなっていることは、その答えを示しているのではないだろうか?

音楽教育に関する意見交換会
(
6/23)を終えて

様々なご意見をいただきました

2025年6月23日に行われたMusic Forceの設立説明会&音楽教育に関する意見交換会で、様々な方からご意見をいただきました。ありがとうございました。
頂いたご意見を参考にさせていただき、Music Forceがやるべきことを定めていきたいと思います。

事務局が特に感じたことは以下の通りです。
まだ本格的な広報はしていないにも関わらず、音
 楽の教師・学校法人・教育委員会の方など幅広く
 50名の方々が参加され、音楽教育に対する関心
 の高さを感じたこと
事前の質問の回答を拝見すると、それぞれの皆さ
 んが高い問題意識をお持ちで、それはMusic
 Forceが目指す方向とほぼ合致していること
こうした意見交換の場を「お話し寺子屋」として
 全国で展開していき、広く意見形成を行っていく
 必要があると感じたこと。

《マロ氏のちょっといい話》
人を育てるオーストリアの教育

オーストリアでは教科書に則ってしか教えない日本と違って、先生が子どもたちの顔を見て、合った内容を自ら考える。

例えば、野原に行ってまずは好きな花を見つける、名前をつける、仲間を見つける、好きなところを言葉にする、詩を作る、絵を描く、花びらの数や葉の数を数える、音で表現する、といったことを次々とメニューにする。

これらを通して、自然、美術、算数、生物、文学、そして音楽とつながっていく。
例えば言葉にできないから色や音で表現することが必要といったようなことも自然と理解して身についてくる。

《Modern Liberal Arts》
が今日本に必要だ!

《古代のリベラルアーツ》は、特定の専門分野に偏らず、幅広い知識や技能を身につけることを目的とした教育のことです。(この絵は古代リベラルアーツの自由7科の学問を示したものです)
様々な分野を横断的に学ぶことで、答えの無い複雑な社会問題に対応できる思考力や問題解決能力を養うためのものでした。

そして、「自由7科」と呼ばれる、文法、修辞学、弁証法、算術、幾何学、天文学、音楽が学ぶべき学問とされていたのです。

その中に「音楽」が既に含まれていることが、音楽の持つforceの本質を示しています。

即ち、音楽は古代より人間が自由に生きるために不可欠な学びだとされていたということてすね。

現代では、リベラルアーツと言う言葉は一般的にはあまり語られることはありません。
日本の大学の中では、一般教養科目として扱われているにすぎません。

しかし、Music Forceは、「音楽の探求プログラム」として音楽と関連した様々な学びを提供していきます。

これは、「Modern Liberal Arts」とも言われるべきプログラムであり、現代人、とりわけ次世代の子どもや若者には必須な学び方だと考えているからです。

日本では声高に専門性が求められてきましたが、AIが人間の行いを代替する時代となった今、もはやプログラミングなどの専門的スキルを追求すること自体の意味が無くなりつつあるのではないでしょうか?

米国では、ITを学ぶMITでも音楽の授業を4割の学生が受けていることに象徴されるように、人間を深く知るための総合的・横断的な知識を学ぶことが求められています。

それは、まさに現代版のリベラルアーツ教育が必要とされているということに他なりません。

日本の教育は2周回遅れの感が否めません。
Music Forceは、日本の次世代が真に必要とする教育を音楽を通じて提供するためのブログラムを充実させていくつもりです。

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